「修学旅行、楽しみやねーっ」


「何処行くんやろ?」


「北海道ちゃう?」






駅に向かいながら、のんびりと歩く。

時間はお昼やし、なんかまったりするなぁ。






「龍くん、淋しがるんちゃう?」


「流石に大丈夫やろー」


「いやー、わからんよっ」


「うーん」







確かに、私が居なくなるって事は龍は一人っきりになると云うこと。

私は家族同然やし。



まぁ一応蓮もおるしね。








「絵里って子、もうなんもしてこーへんかな」








ふと、紫織は小さく呟く。



私はなんとなく空を見上げて。








「どうなんやろな」







同じように呟いた。








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