背後から聞こえた、不機嫌な声。
振り向くと声と同じように不機嫌な顔で。
「龍、」
「気に入らねーって言ってるんすよ」
「ちょ、待っ…!!!」
グイ、と二の腕を掴まれ半ば強制的に立ち上がらされる。
それを紫織は驚いた顔で見ていて。
勿論、私も全く頭が付いていかず。
気がついた時には、
バチャン…!!!!
川に落とされていた。
「????」
浅い川だったけど、びっくりしてそのまま座り込む。
髪も、制服もずぶ濡れで。
「英寿さんになれへん?なんやそれ」
見下し、目の前に立つ龍は月の光に照られて。
更に不機嫌な顔をしていた。
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