きっと今、私は情けない顔をしている。
それを見せたくなくて下を向いた。
「今日だって、あんなに族がいたのに全然普通やったし」
「…うん」
「それどころか逆にボコボコにしたやん」
「…うん」
「そんなに肝座ってる女の子、ゆいぐらいやで」
ゆっくりと手が伸びてきて、私の頭を撫でる。
冷たくなっていた心が段々暖かくなっていく。
弱い部分は見せたくない。
でも今は、そんなプライドいらない。
私はそんなに強くない。
白虎連合総長と云うプレッシャーに負けそうになっていた。
英寿くんに追い付こうとて、自分が何をしたいのか分からなくなっていた。
本間、アホちゃん。
「大丈夫、大丈夫やから」
「……………」
「ゆいかて人間やもん、悩むこともあるもんな」
「紫織、」
「ほら、あたしら親友やろ?」
チャラ、と視界に入ったのは北海道で買ったお揃いのストラップ。
顔を上げると、柔らかい笑顔が私を包んでくれた。
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