ふと頭上から声を聞こえる。
ゆっくりと目を開けるとそこには紫織がいて。
優しい笑みが私を見つめる。
「紫織、」
「倉庫行ったらゆいおらんかったから」
「蓮は?」
「倉庫にいるで」
「え?」
「一人で来ちゃった」
ほら、と指差す方向を見ると原付が置いてあって。
視線を紫織に戻すと、コンビニで何かを買ってきたのかガサガサと中を見ていた。
「あたしはゆいみたいにバイク運転出来ひんからさ、」
「……………」
「白虎の人が原付貸してくれて、乗ってきたわけ」
「そっ、か」
体を起こして、手渡されたジュースにストローを刺す。
紫織も同じようにジュースを飲んで。
急いできたのか、綺麗に巻かれていた髪はくしゃくしゃ。
制服だって少し乱れているし。
心配、させちゃった。
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