窓の外は真っ暗。

星が今日も輝いている。



早く梅雨にならんかな。






「ゆいーっ、悩みがあるなら聞いたるぞ!!!」


「………………」


「ほら俺これでも兄貴やしっ?」


「………………」


「あ、ほら、兄貴…」


「………………」


「………………」


「寿、もうやめとけ」






英寿くんに突っ込まれ、寿はしくしくと離れていって。

龍はそれを珍しく宥めていたけど。






「………………」






ゆっくりと起き上がり、ソファーから降りる。

皆の視線を浴びているけど、今は何も考えられない。






「ゆい、」


「外、出てくる」


「わかった」






特攻服をソファーに掛けたまま、部屋を後にする。

カンカン、と階段を降りると隊員達が族達を殴っている最中で。




その真ん中を通り、倉庫を後にした。







一人になりたい。







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