よく分からないまま、視線を龍に戻す。



赤の特攻服はやっぱり雄大くんを思い出すなぁ。

今頃学校行ってんのかな?







「ゆーいさんっ!!!」


「はいはい」







女子の輪から抜け出した龍は、めちゃめちゃ笑顔で私に手を振って。

私もヒラヒラと手を振りながら聞こえないと思うけど、返事を返した。




、と。









「ゆいちゃんサボりー?」


「わっ…!!!」







いきなり背中に誰かが乗りかかり、思わず窓際に手を置く。

紫織は隣でニコニコと笑っている。



と、いうことは。








「悠介、何してんの」


「おっ、俺って分かった?」


「あのね、」







逆に悠介じゃなかったらびっくりするわ。







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