「アドレスに"eri"って入ってた」 漆黒の、鋭い目から逃げられない。 英寿くんの質問にも答えられなくて。 たった一瞬やのにアドレスまで見られた。 「"eri"って、あの絵里やろ」 「……………」 「お前を裏切った女」 低い声と共鳴するかの様に震える足。 必死に目を逸らしても、もう逃げられない。 逃げ道が、ない。 「なんで今まで黙っててん」 「隠してたわけじゃ、」 「あ?」 「だから、その」 説明が上手く出来ない。 でも何か言わなきゃ。 英寿くんが本当にキレる前に。 .