「着いたで、降りろ」 「あ、うん」 着いた場所は倉庫の裏の波止場。 白虎専用倉庫ではなく、知らない倉庫。 真っ暗な海の向こうはキラキラ輝いていて。 北海道を思い出した。 「寒っ」 「まぁゆーても春やしな」 「そうやったね」 波止場ギリギリに座り込み、空を見上げる。 地元から離れたこの場所は灯りが少なくて。 星空が凄い。 「北海道から帰ったばっかりやって?」 「うん」 「土産」 「はいはい」 ポケットに入れておいた英寿くんへのお土産。 熊が彫られたZippo。 .