「おっはよーう♪」



AM,7:40

教室に響き渡る、トーン高めな女子の声。



「おはよ。」

「おはよー。」



その子に答える教室にいた女子達。


朝からテンション高めで教室に来た女、

―――高杉鈴奈(たかすぎ れいな)…12歳。


くるっと1回転し、そこらへんの男子にも挨拶。

なかなかウケは良さそうだ。



「鈴奈ー、おはよー。」



彼女の仕度が終わった途端に集まってくる女子達。

高杉鈴奈はいわゆるトップなのだ。


所詮12歳、小学6年生の社会。

しかしそうは甘くない。

イジメはもちろん発生しているし、格付けもしてる。

トップがいる限り、1番下もいるわけだ。



「トイレ行こうか。」



鈴奈の声とともに、3人の女子が立ち上がる。


安藤香(あんどう かおる)

中野みい(なかの みい)

武田梓(たけだ あずさ)


この学年に君臨するトップの4人が集結した。