蓮は裾を掴んだ私に一瞬驚いたがすぐに柔らかい表情で 「また明日な、おやすみ凛」 そう言って頭を撫でた 「……うん、オヤスミ蓮」 私はそっと裾を掴んだ手を離した そして、蓮を角を曲がるまでずっと見ていた 曲がる直前に私に向かって手を上げた 私は笑顔で手を振った