それから少しして、俺達はおっさんにお礼を言って海の家を離れた 「もう帰るの??」 俺の手を握ってついて来る凛は不思議そうに言う 「いや、帰らねぇよ??今からがとっておきの場所」 俺はこの海に来て必ずそこに行く 誰もいなくて、すごく落ち着けるところなんだ 「あははっ……楽しみ!!」 嬉しそうな凛を見て、俺も自然と口元が緩んだ