お兄ちゃん可愛い..



また笑いそうになったけど
ぐっと堪えてお兄ちゃんに言う



「大丈夫だよっ、お兄ちゃん。
健飛とは何もないただの
幼馴染みなんだもん、ね?」



一瞬沈黙が流れた



「そっそのくらい当然の事だ」



相変わらずそっぽを向いている
沈黙を破るようにお兄ちゃんが
ボソッと言った



当然じゃないから心配したくせに
って思ったけど敢えて言わずに
私はソファから立上がり部屋に向かった



部屋に戻ると鞄は郁君によって
机の横に掛けてあった



その鞄から微かに携帯の
バイブが聞こえる



マナーモードにしてたっけ?



何気なく携帯を開いてみたら
健飛からの着信があった