外は濃い霧で覆われていた。ほとんど視界は零に近かった。 天候調査中のため、空港の出発ロビーは、人でごった返してた。 一人の商社マンらしい男が、受付窓口の責任者らしき男性に詰め寄って、大声で文句を言っていた。 どうやら、仕事の商談に遅れてしまうから、早く飛行機を飛ばして欲しいと言っている。 しかし、実はこの男… 彼女と会うために、会社には内緒で、商談前に、彼女の住むこの街に、立ち寄ったのだ。 居るはずの無い街で立ち往生。 商談までの“タイムリミット”に焦る!