…………で、今は真っ白真っ最中。


「センパイ、

ちょ、ちょっと待ってくださいっ!」

息が切れ気味な山田の声。

振り向くと、可愛い薄紫の浴衣を着た山田が、下駄をカラカラ言わせながらついてくる。

歩くの速すぎたか?

「………悪ぃ。」

自分でも呆れるくらい返すのテンポが遅い。

「いぇいぇ!
私が遅いだけなんです。

私こそすいません。」

俺の返事をゆっくり待ってくれる山田。

ほんっとに良い奴だよなぁ~。

「………」

「……そう言えばセンパイ!

お風呂途中だったんですよね?

ちゃんと流す時間ありましたか?」

流してないわけは無いと思うんだけど…。

「…丁度終わった頃に太一来たから。」