その後、私の捻挫は大したことはなく、徐々に痛みと腫れは引いていった。



そして。

あの日から明らかに変化した気持ち。


西原くんへの気持ちを再確認してから、私の日々の色は確実に鮮やかになっていた。


それはまるで、ヒトリの世界に沈んでいた高校生活で彼が色を付けてくれた時のよう。



私の人生に、また鮮やかに色を付けてくれた。





色が付けられた日々は、キラキラと眩しい光さえ放つ。



ずっとどこか欠けていた心のパズルのピース。


そこに、彼の笑顔はカッチリと嵌った。




環状線のような長いループを経て、私が辿り着くのは彼なんだ─

と、私の心は決めてしまったのかもしれない。