学生の頃から、西原くんは友達にいつも囲まれていて、楽しそうに笑っていて。 私はとても羨ましかった。 人を理解することって、何て難しいんだろう。 「勿論、仲間はいるし大切だよ。 でも、、、さ。 相談とか、心から頼るとか、そういうことが出来ないんだよなぁ」 胸の奥が熱くなった。 と、同時に心臓の音が早くなる。 言いたいこと、がある。 そんな西原くんに。 とても、 とても、 とても大事なこと。 西原くんの目の前、彼を抱き締められるほど近くに手を着いて座る。 「なるよ」 「え?」