lose faith



浬が運転手に後は頼むと云うと…


『かしこまりました』


運転手は窓を閉めゆっくりと車を走らせた…



浬は院内に戻るともう一度コーヒーを買って病室に戻ったーーー


部屋に入ると父は先程と変わらぬ体制で波音の頭を撫でていた…


『父さん‥コーヒーでも飲みませんか?』


『あぁ‥ありがとう』


ベッドから立ち上がりコーヒーを受け取るとベッドの側の椅子に座り…浬は反対側に座った。


『父さん‥』


『んっ?なんだ?』


『どうなりましたか?』


『あぁ…真田の目の前で実行した』


『どんな様子でしたか?』

『必死で謝ってたな‥土下座までして』


『ハッ‥今更…』


『フッ‥そうだ、だからヤツの目の前で電話を掛けた‥たった一本の電話で融資をしている銀行、出資している会社、業務提携している会社、株主…一斉に広まる、なんせ殆どがウチの傘下の会社だからなッ…簡単だ』


『なるほど…』


『ただヤツの会社の社員達に罪は無‥それで真田に関係の無者だけウチのグループ傘下の会社で引き受ける事にした』