病室は静かだった、目を覚まさない波音を見つめ時折、頬に触れたり手を握ったりーーー
ただ時間だけが過ぎてゆくーーー…
1時間置きに看護師が点滴とバイタルのcheckに来る
この部屋に来てどれ位の時間が経ったのか…
この部屋には窓が無い‥陽の変化も分からない‥
面会時間の終了間際に父が戻って来たーーー
『ノンはどうなんだ?』
『まだ‥一度も意識が戻らないの…』
母親の耶音が力無く答えるーーー
今にも瞳から涙が零れそうな耶音を抱きしめ
『波音は大丈夫だから‥耶音は少し休め』
首を横に振るだけで何も言わずに漣にしがみつく…
漣が耶音を抱きしめたまま波音に近づきそっと頬に触れるーーー
『ノン‥何時まで寝てるんだ?ソロソロ起きたらどーだ?ノンが好きなアイス買って来たぞ…早くしないとパパとママで食べてしまうぞ』
愛おしみながら頬を撫でるーーー
