lose faith



バタバタと走る足音が聞こえて来るーーー


息をきらし、血相を変えた凪が飛び込んできた。


視線の先にはベットに眠る波音‥側へと近付くーーー

振り返り浬を見るーーー


『ノンは大丈夫だよね?』

『あぁ‥全身打撲だが命に別状はない‥ただ‥まだ意識が戻らない…』


『なんで!!』


『判らない‥医者は検査の後1、2時間で意識は戻ると言っていたが‥まだなんだ』


『ノン…』

凪は波音の頬に触れたあとおもむろに抱きしめたーー


『ノン‥早く目を覚ませよッ…』


凪の肩が震えているーーー

その様子を見ていた浬が‥

『オイッ!ソロソロ退けろよ‥ノンが潰れる!』



ゆっくりと波音から離れた。


『父さんは?』


『さっき社に戻った‥色々と有って…』


『色々?』


『実はまた、あの真田絡みだ‥』


『真田…またノンはアイツに…』


そう言ったきり黙ってしまった。