間もなく波音は8階の脳外科に移されたーーー
移った部屋はナースステーションの隣で硝子で仕切られていて部屋の様子が見れるように造られているーーー
何故そんな部屋なのか?
それは波音の意識がまだ戻っていないのと大事をとって一晩は経過観察の為にこの部屋に移された…
変わらずベッドには顔色の悪い波音が眠っている…
父親の漣が波音の頬に触れながら…
『ノンッ‥早く目を開けてくれ…こんな顔色のままじゃ何時も以上にブス子チャンだぞッ‥ノンッ』
心なしか父親の声が震えているような....
父はなぜか昔から波音の事をウチのブス子チャンと呼ぶ事があった…
身内の慾目を無しにしたって波音は可愛い…
ただ頬を膨らめて拗ねたりする波音が可愛くて父はからかっていたのだろうーーー
しかし当の波音はパパが言うんだから私はブスなんだ…家族の中で何で私だけ違うんだ‥と本気で思っている。
