呼び出された真田親子は特に綵名は悪びれた様子も無く平然としていたーーー
その態度が漣には赦しがたく…
『今後、一切‥真咲の者達に近付くな!今日付けで大学は退学処分になっている‥今後、何かすれば唯では済まないからな!恐らく生きていけるかどうか…そう云う事だから二度は無いと思ってくれ!!』
綵名の父親は漣が本気で言っているのが分かったーーしかも真咲グループの凄さは誰もが知っている‥力を使えば真田の会社など数時間で潰されるだろうーーー
分かりましたと言い綵名を連れて帰って行ったーーー
それから綵名の姿を見る事は無くなった…
波音も前ほどの嫉みや意地悪も減って穏やかに暮らしていた…
何の因果か3年振りにこの試験会場で顔を合わせてしまったーーー
話しを聞いた佐野は…
『俺が‥時間通りに迎えに来ていたら彼女はこんな事にはーーー』
悔しさで身体が震えた‥
彼女にどれほどの恐怖と痛みを与えてしまったのか…
『佐野サン‥貴方のせいじゃない!そんなに自分を責めないで!!』
