数分後…浬の携帯に父の秘書‥速見から波音の居場所のデーターを転送してもらったーーー
直ぐに凪に連絡し第二研究棟に向かうように言った。
その頃、第二研究棟の一室に連れて来られた波音は‥
『あのッ‥浬クンは何処ですか?』
『...』
『すみません!早く浬クンの所に案内して貰えませんか?』
ガラガラっと波音の後方の扉が開いたーーー
『いらっしゃーい波音ちゃん!!』
『あのッ!浬クンは何処ですか?』
『ぁあーあれは嘘!!浬サンなら此処には居ないわよ!』
『浬クンが居ないのなら私は帰ります!!』
扉に向かって歩きだすと直ぐに綵名に腕を掴まれて…
『簡単に帰す訳ないでしょ〜!!』
『離して下さい!』
『ダーメ!!』
『お願い離して!!』
腕を振り解こうとして暴れる波音ーーー
その波音を思いっきり殴った綵名ーーー
ガタッと膝から崩れ落ちた波音…
尚も殴り続ける綵名ーーー
グッタリとした波音を見て漸く殴るのを止めたーーー
波音の顔を見て…
『ヒッドイ顔〜』
そう言って高らかに笑ったーーー
