今、波音とすれ違った人物は…秘書課の石原紅美だった‥彼女の担当する役員から呼び出され面接会場に向かっていた。
すれ違い様に見た2人…見覚えのあるような顔.....?
取りたてて、気にせずに先に進むと、ざわめいている会場前…
近くに居た一人に声をかける。
『何かあったの?』
問い掛けに、この場で起こった事を説明した...その話に出て来た名前を耳にして紅美は慌てたーーー
徐に携帯をひらき、ある人の名前を表示し掛けた...
数回のコールの後...
『はい…』
『アッ..あのッ..石原デス...』
珍しく慌てた様子に...
『どうした..?』
『あのッ!今..波音さんと..あのッ!あの時のさなっ‥真『真田?アイツがどうした?波音と何か』
紅美の言葉を遮って、浬が聞き返したその時ーーー
紅美の耳に『キャーッ』
悲鳴が聞こえたーーー
『エッ!!』
『どうした?』
電話の相手‥真咲 浬 には悲鳴は聞こえてはおらず..
更に慌てた紅美が...
『今すぐに来てッ!!お願い!!』
そう言った後、電話はキレた‥
