莉奈に大丈夫なのかと聞かれ、大丈夫とは言ったケド…ホントは少し前からズキズキと痛みだしていた…
どうしよう…これ以上酷くなったら…
そんな事を思ってぼんやりしていた波音の前に佐野がいつの間にか立っていた。
『お疲れ!今のうちに湿布を代えておこっか!』
『エッ‥でも時間ないし…』
『フフッ大丈夫ダヨ!直ぐに済むから‥』
そう言いながらポンと頭に手を乗せるとニコッと微笑まれ‥波音はまたドキッっとして佐野を見上げたまま固まっていた…
『フッ‥波音チャン!そんなに見つめられるとー流石にオレも照れるんだケド!!』
ハッとして‥顔が熱くなるのを感じて俯いた…
そんな時、直ぐ側の扉から見知らぬ人が顔を出して
『佐野!!急げって!!』
『ヤベッ!!波音チャン行くよ〜』
言うのと同時に波音を抱き上げて足早に会場を出た‥
