はらり。 目の前、私と由依の間を一枚の紙が舞った。 続いて声がし、止まっていた時間が俄かに動き出す 「ああ、ごめんね、手が滑っちゃって。 でも由依、独り占めっていうのは感心しないな」 穏やかな、それでいて何かを押し殺したような感情の読めない声。 「…………」 珍しく起きているかと思えば、鋭いものの混じった視線をぶつけてくる清龍。 「……チッ」 そして不機嫌も顕わに舌打ちの音を漏らす遥。