私こそ光る☆君~グランプリ編~

「講評は?☆」


小さく首を傾げる由依に、一度頷いてみせてから言葉を紡ぐ。


『内容はみんな同じくらい個性があって良かったと思うよ?

だから内容での優劣の判断はできなかった。

それに、僕の個人的な感想というか好み?……になっちゃいそうだったし』


“それじゃあ、みんな不満でしょう?”と見やると、みんな唸っていた。


『決め手は遥かな。

ギャップ……って言うのかな?

それを狙って、遥は収録が始まる頃にはすでに役に入り込んでた。

それに気付いた時は驚いたし、遥ってやっぱりすごいなって思った』


そこで私はいったん言葉を切り、隣の遥の肩に手を置いた。


『遥?

ひよっこ役者の僕が言うのもおかしな話だけど、遥の照れの演技すごかったよ?

すごく上手……ううん、最高だった」


私が口にするのは、最上級の賛辞。

それも、心からの。


同じ役者としては悔しがるところなのかもしれないけど、そんな気にはなれなかった。