視界の端で動くものがあった。
素早く動くそれが何であるか認識する前に、ビシッと頭に衝撃が走った。
『……った~!!』
涙目で見上げれば、不機嫌そうな顔。
『いきなり何するの、遥!?』
「うるせぇ。
やっと正気に戻ったか、カボチャ頭!!」
遥は顔の横まで持ち上げていた右手を下ろしながら言う。
どうやら手刀を加えられたらしい。
『あれ?
そういえば普通に喋れる!!
手も動かせるし。
よく分かんないけど、さっきまで舌が顎に張り付いたみたいで、喋れなかったんだよね。
ありがと……って、誰がガボチャ頭だ!?』
手をにぎにぎとして動きを確認し、感動を覚えた後に思い出して叫んだ。
カボチャ頭って、脳みそツルツルの頭空洞なおバカさんってこと!?
そうなの!?

