みんなに気づかれず、かつ私にだけ分かるように笑っている紫水はやっぱり性質(たち)が悪い。
う~、なんかますますムカついてきた。
こうなったら告白の邪魔してやる!!
絶対に紫水の思い通りにはさせないんだから!!
これが本当の“告白対決”だ!!
「はい、3、2、1、アクション!!☆」
かくして私は緊張も忘れ、熱い闘志を胸に紫水の告白に臨むのだった。
『紫水、入ってもいい?』
部屋に入れてもらう場面からということを考慮し、ノックをするふり(エアノック)をしてから声をかける。
無作法だなんだって言われたらかなわないもん。
ここはさらりとかわして……。
「ダメ」
はぁっ!?
今何て言った?
『ちょっと、紫水!?』
「だから、入っちゃダメ」
予想外の返答に慌てて聞き返す私の入室を紫水はなおも拒む。

