私こそ光る☆君~グランプリ編~

「う~んっと、次はしーちゃんの番だね。

しーちゃん、バトンタッチ☆」


「ハハッ、由依はせっかちだね」


薄く笑ってから、紫水は流れるような動作で音もなく立ち上がる。


「始めようか?」


そう言う紫水の手には椅子が。

先程まで紫水自身が腰掛けていたものだ。


『何で椅子なんか持ってるの?』


「座るからに決まってるよね」


ムッ!!


言外に、“そんなことも分からないのか?”とバカにされているような気がして、少し腹が立つ。


『そうじゃなくて……「場所は僕の家。

僕は自室の椅子に座って君を待っている。

君が部屋に入ってくるところから始めて」


言いかけた私の先回りをする形で紫水が説明した。


ぐっ……。

何が言いたいのかわかってたなら、最初からちゃんと答えてくれれば良かったのに。

でもこれ以上何か言うわけにもいかないし……。

いいようにやり込められた!!