シーーン。
気まずい沈黙。
こちらに手を差し出し、頭を垂れる由依を見つめること数秒。
私は激しく動揺していた。
えっえっえ~!?
何で終わらないの!?
私、返事しなくちゃいけないんだったっけ?
どうしよう!?
セリフ全然考えてなかったんだけど!?
背中は冷や汗びっしょり。
それでも何とか、“どうしよう!?”と叫びながら走り回ったり、この場から逃げ出したりしたい衝動を抑えていた。
「はい、終~了」
永遠に続くとも思われた沈黙の時は、唐突に終わりを告げた。
そう、何の脈絡もなく。
『何だったの、さっきの間は!?』
ただ見物してるそっちは別段困りもしないだろうが、こっちは冷や汗ダラダラで大変だったんだぞと、紫水に詰め寄る。

