-Somewhere far far off in the sky-

Ryusei

今日も急いで大学を出る
御堂さんに会いたいから

深く吸い込まれそうな切れ長の目。
「あえっとごめん。その・・・綺麗だなと思って」

嘘をつくことでもないと思いそのままの感想を述べる。
よく見れば眼鏡のない目は深い青に見える。

「くくっ・・・それを言うならお前も綺麗だぞ」
くしゃっとねこっ毛の髪をなでられる。

「な!俺は綺麗じゃないよ」
また俺は目を泳がしてしまう。
御堂さんの前だとなぜか戸惑ってしまってのどがからからになる。

きっと気がついているだろうと下を向けば御堂さんは意地悪く笑って見せた。