僕は柚姫に言った。柚姫は頷く。
「愛姫に、よろしく。」
 だけど、今度は柚姫は首を横に振って。
「レン!」
 柚姫が二人いる。カッターナイフを持っていない方の柚姫は、カッターナイフを持っている柚姫を突き倒した。
 いや、柚姫じゃない。愛姫だ。
「レンん!」