「せいぜい風介に壊されないようにしなさいな」 「わーかぁってまーす」 顔が、ほころぶ。 なんて、場所だろう。 ここは、信頼ある親愛なる友人荒島ことり嬢の隣は、どうしてこんなにも、安心感にくすぐられるのだろう。 ここにはいつも、どうして私を安心させる笑顔が存在するのか。 胸を満たす熱情にクーラーから送られてくる冷気が水を差した。 ここは、あの頃となんら変わらず、私の居場所なのだろう。