「俺、あんたがいて良かったって思ってる。時々、あんたがいないってだけで不安になる。」

「…うん、」

「みさきさんがイヤじゃなかったら。俺をここに置いてください」




彼と最初に会った時




ああ、彼はこうやって私の家に転がり込んできたんだ。出会ってから3ヶ月の間に、こんなに彼の存在が大きくなったんだ。

きっと私もリクと一緒に過ごしたいと考えていて、彼がいないと寂しいんだ。



なんだか笑えた



「ふふ、」

「なんで笑うん、このタイミング、おかしい!」

「リク、一緒にいよう」



笑いかける。

強張っていたリクの顔が、くしゃっと崩れ、そして我慢していたものを吐き出すように一粒、二粒、涙をこぼした。





きっとね。私はね。

貴方が好きになったんだよ。










this is simple
単純でもそれだけでいい