「ね、ね、ウチの学校の生徒?」

「~…高校生、だよ」


観念して言う。リク、悪いけどこの友人の前でだけ恋人になってもらうぜ!

というのも、一緒に住んでるけど付き合ってるわけじゃなくて、ちょっとしたルームシェア…なーんてお話の方がよっぽど自分の首を絞めるであろうからだ


「なに?年上に嫌気がさして年下に走ったの?やるわね…何歳差よ」

「いやそーゆーわけじゃないですよ2歳差ですけどフツーになんか色々あってそんな感じになりました」

「こら、何にも伝わらないんだけど!」

「うるさい!ほっとけ!」


…そもそも付き合ってないし!


しつこく追及する友人を懸命にかわし、終いには会わせろと言われたのでウフフウフフと笑いながら逃げに徹した。
勿論話を長引かせるのも嫌だったので、晩御飯も食べることなく帰宅した。




「うぁ…なんか疲れたわ」

ドアを開けると真っ暗だった。電気をつけて、時計を確認 おお、20時ジャスト

「チューハイ飲んで寝よう…」

のんびり一人暮らしの一人酒を実行し、今日は早めに就寝することにした。