「あー17日かあ」
「んん?今日?」
「うん、…スーパーでなあ、安売りするんだよ。いなげやの日」
「主婦かよ」
「今日天気予報見た?」
「あー、晴れるよ今日も」
「そか」
リクは窓辺に寝返りをうって、空を見上げた
「今夜ちっと出かけるけど、いい?」
「うん?、どうぞ」
寝転がってたリクが急にこちらを振り向いて言った。
彼がこんな風に外出許可を請うのは初めてで、私は少し驚いた。フラッといなくなったなぁと思ったら「アイス買ってきたー」などというのはよくあることなのに。
「みさきさぁん」
「なーに」
「ちゃんと鍵閉めんだよ?」
「はぁ」
変に真面目な顔で私をじっと見つめた。保護者か君は。
「今夜は帰らないかもだけど、絶対帰ってくるから」
「…何それ」
別にィ、とからから笑って、彼の視線はテレビに戻った

