「やっぱ最近別れたんだ。しかもみさきさんがフッたっしょ」
「だから!」
なんでそんなこと分かるの、会って2日の怪しい男が。
「アンタの雰囲気でなんとなく分かっちまうんだよねー。あと」
「?」
「いまね、みさきさんの部屋をチョロチョロ見てるやつがいた。黒髪でちょいツンツン頭の一重の男」
「……は?」
「さっき俺んことめっちゃ見てた」
「う、そぉ…」
「俺、ここ出て行ったっていいけど。そしたらあの人ここに来んじゃね?」
……元カレが元カノの家周辺をウロウロするってゆーのは…やっぱ、そういうことなんだろう
「どーする?みさきさん」
「…それはずるい」
「っしゃー!ありがとー!」
「ちょ、なんも言ってない!」
リクは弾けたように歓声をあげ、ガッツポーズを決めた。嘘はついてないだろうけど、上手くハメられた気がして仕方がない。
だからコイツ、何者なのよ!
「あー俺マジついてるー優しい女の子に拾ってもらえて良かったー」
「いやいやいや拾ってないからね、」
「お世話になりまーす」
「まさか、ずっと居座るつもりなのかな、いやそれはないよね」
「よーし晩御飯つくるさー」
「こら目をそらすな!」
Answer 2 me!
あ、雨止んだんだ?
…いや、どうでもいいわそんなこと。

