涼汰からの連絡が1度もないまま、高等部の始業式の日がきた。


「あゆ~おはよ!」

「おはょ…って髪、染めたの?!」

「うん!似合う?」

「うん、すごい可愛い!」
私の幼なじみの、大羽 舞奈香(おおば まなか)。
簡単に言えば…派手系!
でも、めちゃくちゃ可愛いから、昔からモテモテなのだ。

「あゆ、そろそろ体育館、行かなきゃ!」

「あ、そだね!」


「ねえ体育館ってどこ」

声のした方に顔を向けると、背の高い男子がいた。

「あ、えっと、私たちも今から行くんで、一緒に行きますか?」

「…ぉぅ」