an alley cat

―とりあえず、歩いてみよう。





学校って広いな・・・。



廊下は果てしなく、どこまでも続いているように感じた。






「あれ・・・?ここどこ?」




私は完全に迷った様。



右を向いても、左を向いても、廊下、廊下、廊下。



―廊下。




「廊下しかない・・・」


既に日が落ち始め、オレンジ色に染まった廊下に、ただ1人、ぽつんと立っている私。


―このまま、オレンジ色の廊下に吸い込まれてしまいそう。







―カツッ・・・コツコツ・・・コツコツ

「・・・・!」


ふいに聞こえた足音が、私の肩を震わした。



後ろから、ゆっくりと近付いてくる。



―!?



私の心臓は暴れだし、完全にパニック状態。




「黒田?」

大きな手が肩に触れたとき、心臓が口から飛出そうになり、


「・・・っにゃーーーーー!!」


―そう叫んでいた。



「・・・“にゃー”て、お前猫かよ?」


そう言ってくっくっと喉を鳴らして笑っていたのは、冬真くんだった。



「と、冬真くん・・・」

「お前何やってんの?迷子か?」


そう言って笑った顔に、顔が熱くなるのが分かった。





何でだろう?


さっきまで、すごく心細かったけど。



―私、今すっごく安心してるよ。


あとね、きゅうって、苦しい。


ねぇ、冬真くん・・・気付いて、どうしたらいい?










―この「気持ち」・・・。