相変わらず毎日仕事が終わるとりゅうちゃんを迎えに行き、一緒に帰る日々だった。
「…和ちゃん、たまにはお客様のアフターお付き合いなさいね。」
ママに窘められ、
「はぁい。」
と返事をするも、心は既に他の事を考えていた。
それを後ろから複雑そうな表情で、月美が眺めていた。
若くして人気の高い和は同僚たちから良い目で見られないこともしばしばあった。
「典型的な、男にダメにされるタイプの女よね。」
和がいなくなった後の更衣室は噂話に花が咲く。
「ていうかもともとダメ女だし!」
笑い声が満ちる。
月美はすこし胸がちくりとしながらも、何も言えなかった。