月美が床に落ちていた雑誌を、機嫌悪そうにマガジンラックに突っ込む。
「ヒモじゃない。自分でお金払ってまでセックスしたいわけ。」
流石に和もむっとする。
「好きな人と一緒に居たくて何が悪いのよ。」
月美は和の腕を掴み、無理やりソファに組み敷いて、キスマークだらけの裸の胸を曝け出させる。
「いや、さわんないで、もうあたしりゅうちゃんとしかしないんだからっ。」
顔をそむけると、怒るかと思われた月美は悲しそうな顔をした。
流石に言い過ぎたかな、とすぐに後ろから
「ごめんね…?」
と言う。

月美は振り返ると、口角だけ上げて弱々しく笑った。