徹の車で月美が店に戻ると、待ちきれないと言ったようにお互いの服を脱がせあった。
体臭とか、そういうのじゃないけど、肌の匂いを嗅ぐと泣きそうになる。

「…和、かず…離れんな、もぉ、離さない…。」

うわごとみたいに呟くりゅうちゃんの低い声が色っぽくて、あたしは凄く感じてしまう。

「…ん――、りゅうちゃぁん…あ、いいっ…。」

あたしは女のコで、男のりゅうちゃんを受け入れられてホントに幸せだと思う。
月美ちゃんとも、徹さんともエッチはしたけど、好きな人とするのはやっぱり全然違う。

あたしは普通のコだ。

誰とでもなんて、しない。