和は高校生になることなく、年齢を詐称して月美と同じ店のホステスになった。

出来た暇とお金でりゅうちゃんを探したが、手がかりは何もなかった。
ヘタに自分の町を歩きまわると両親に見つかってしまう。

いなくなった和を両親は秘密裏に探していた。近所では、乱暴されたショックで、療養のために田舎の祖父母の家に行っている事になっているようだった。
世間体ばかり気にする両親や大人に反吐が出た。

「…探して、どうする。」
ある日セックスの後に徹が呟いた。
え、という顔をする和に、
「普通の高校生してんだろう。夜の女になりきったお前が、そいつの人生狂わしたお前が会って、どうする?」