その後も和は徹と関係を重ねた。

月美は気付いているようだったけど、徹さんはパトロンなので何も言えないようだった。

徹は別荘に和を連れていって、一日中身体を求めたり、裸で過ごさせたりした。
「…お前、まだつーとヤらしい事しとんのか。」
「ウン。」

変わらず月美は時折和を抱いた。
ときどき「ごめんね」と謝った。
謝る事なんかないよ、と笑った。

スーツの徹の膝の上に裸で座らされ、おもちゃのように扱われるのはイヤじゃなかった。

「あたしねぇ、ひとの道とかあんまり気にしないほうみたいなの。」
お前、いくつだ、と徹に聞かれ、15だよと答えると流石に徹も絶句していた。
「犯罪だ。」
もうすぐ170cmに届きそうな和のすらりとした肢体は、年をもっと上に見せていた。
別荘から見える梅が、春を告げた。
3月生まれのりゅうちゃんの誕生日を一緒に祝えない事が、悲しかった。