裏切りそして塀の中。

数日もすると元気にはなった。

でもその頃から私は体を傷つけるようになった。

いけない事かどうかは知らない。知って、悪いことだとしても私は続けていると思う。

学校ではうわぐつを真っ赤に塗ったりして遊んでいた。

みんなから足元見るだけでやぎらぁってわかるけん便利とかゆわれてた。

でもある日朝学校に行くとうわぐつがなくなっていた。

その日は売店でうわぐつを買いなおして履いていた。

昼休みトイレに行くと、便器のなかに捨てられていた。

友達から聞いた話だと、一個上の先輩が靴箱を見てたのを見かけたと言っていた。

その靴箱をみていた先輩は何日か前にケンカした先輩で、その人に間違いないと思った。

《先輩のくせにガキみたいな事しかしきらんで。やけん後輩になめられるとやん》

私はその先輩をなめていた。

ひとりでにいるときは何もしきらんくせに、何人か集まるとなんかしてくる、ひょんたれと同じと思っていた。

実際くつを捨てたのは先輩達だった。

だから新しく買ったうわぐつもまた真っ赤に塗った。

そんな事でへこたれるような私ではない。