裏切りそして塀の中。

次の日起きたらゆうきは先に起きてて部屋にはいなかった。

一時間ぐらいテレビを観てたらゆうきが部屋に来て、

『おくるけん用意して。』

とだけ言ってまた部屋を出た。
10分くらいして部屋に戻ってきたゆうきは、黙ったまんま家を出てバイクで駅までおくってくれた。

バイクをおりて私はこのまんまじゃいかんと思って、

『なんかまだ怒っとると?』

と聞いたけど、

『…なんも。』

と言って帰っていった。
その日から電話に出てくれなくなって、遊ぶこともなくなった。

終わった…。

それ以外に私たちには何もない。

私はしずかに泣きながら電話した。
しずかはびっくりしてて、今からきて一緒におってやると言ってくれたけど、私は独りになりたくて断った。

でもしずかがそう言ってくれたことは嬉しかった。