『今日やぎらぁんち泊まり来ていい?』

『いいよぉ。』

『じゃあ洋服取って夕方ぐらいに来るたい。』

急に珍しいなと思いながらも、楽しみでニコニコして待っていた。

ゆみがうちに来て、部屋に二人で居たとき、

『やぎらぁ煙草吸ったことある?』

私は煙草に興味はあったけど、一緒に住み始めた父親も兄も吸っていて、たまに臭いとも感じていた。

でも見栄をはって

『吸ったことないけど吸ってみたいっては思うね。』

ゆみはもう前から吸ってたみたいで、その事が私の負けず嫌いを逆なでした。

その日父親は仕事でいなくて、父親の部屋でテレビを観てくると母親に言って、二階へ行った。

父親の部屋のベランダで二人で煙草を吸った。

吸った後、部屋に戻って母親が二階に上がってくる音がしたので、父親のベッドの布団の間に煙草を隠した。

私は煙草を隠したのを忘れて、自分の部屋に戻り、寝た。

次の朝…