『のんちゃ〜ん、あす〜…頑張ってぇ。』

七人のうち、私以外の名前を呼んだ。私だけ呼ばれなかった。

悔しかった。ムカついたし淋しかった。

あいつらは私が考えてもない事をしてくる。

《なんかやん。別にいいよ。》
精一杯の強がりだった。

のんちゃん達は気まずそうだったけど、いちよ答えてた。

その日の帰りもこいつは言ってきた。

『昼休みの名前呼ばんかったのってゆきが言い出したんばい。』

もう嫌だった。いじめられるのも、八方美人のかずみの話を聞くのも…。

その日の夕方久しぶりに考えた。

《死んでみよっかな。死にたい…。もうやだ。》

考えてはみるけど、やっぱり勇気はなかった。