裏切りそして塀の中。

『じゃあそこに座って。』

私はバックを胸にかかえて、言われるままに座った。

『そしてこの紙に名前、住所、電話番号、両親の名前を書いて。』

差し出された紙とペンを見て、言われたとおりにする事ができなかった。

『どうした?書かんと家に帰れんよ。』

みかねた店員は、
『なら自分がかくけん教えて。』
と言ってくれた。

でも私は
『自分で書きます。』

と言って書き始めた。
なぜあの時すぐかかなかったのかって、最後のあがきだったのだ。

書き終わって、店長が来て家に電話すると言われた。
そして父親が迎えに来ると言ったみたいで、電話切った後に、私に伝えた。

その後またどこかに電話し始めた。