振り返るとエプロンをした30後半の男の人が立っていた。
私は震える言葉がバレてないか心配しながら言った。
『なんですか?』
すると男の人はさっきと変わらぬ口調で、
『ここの店んもんやけど、そのバックの中身見せて。店の盗ったやろ?』
やっぱりバレてた。
足はガクガクして手も震えていた。
店員がゆうとおりにバックの中の筆箱を取り出した。値札はついたまんま、袋にも入ってないし、シールもはられてない。
当たり前だった。たった今店から万引きした物だから。
『これどげんしたと?盗ったとやろ。してそれだけやないやろ?』
と言われたけど私は、
『違う。他の店で買ってきたと。他のは自分の家から持ってきたやつ。』
と答えた。
でも店員は引き下がらなかった。
『なら筆箱のレシートがあるやろ。見せて。』
『もらってない。』
『それ今日買ったとやろ?』
『ならお店に電話して聞くけん店の名前教えて。』
もうダメだと思った。
逃げるタイミングを計ってたけど店員が自転車のタイヤにまたいでたので諦めるしかなかった。
『じゃあちょっと来て。』
肩に手を回され店内にある事務所に連れて行かれた。
私は震える言葉がバレてないか心配しながら言った。
『なんですか?』
すると男の人はさっきと変わらぬ口調で、
『ここの店んもんやけど、そのバックの中身見せて。店の盗ったやろ?』
やっぱりバレてた。
足はガクガクして手も震えていた。
店員がゆうとおりにバックの中の筆箱を取り出した。値札はついたまんま、袋にも入ってないし、シールもはられてない。
当たり前だった。たった今店から万引きした物だから。
『これどげんしたと?盗ったとやろ。してそれだけやないやろ?』
と言われたけど私は、
『違う。他の店で買ってきたと。他のは自分の家から持ってきたやつ。』
と答えた。
でも店員は引き下がらなかった。
『なら筆箱のレシートがあるやろ。見せて。』
『もらってない。』
『それ今日買ったとやろ?』
『ならお店に電話して聞くけん店の名前教えて。』
もうダメだと思った。
逃げるタイミングを計ってたけど店員が自転車のタイヤにまたいでたので諦めるしかなかった。
『じゃあちょっと来て。』
肩に手を回され店内にある事務所に連れて行かれた。
